毎月末、トランスビューに版元さんや関係各社の方たちが集まって行われるチラシ封入大会にお邪魔しました📚
小社のようなズブの素人からの新入りも垣根なく、フランクにいろんなお話を聞かせていただきながら作業する、とても有意義な時間です。
今回もしっかり、おいしく楽しい残業🍺まで。ありがとうございました🙏
さて
版元日誌 で “2025年がひとつの節目となる人物をとり上げた2冊を、素晴らしいおふたりの先達の力を借りて……” とふれましたまずは1冊め。
原宏之 2002年刊行のロラン・バルト論 『<新生>の風景 ロラン・バルト、コレージュ・ド・フランス講義』新装版を刊行します。
駆け出しの企画を世に送り出してくださった冬弓舎の内浦さんが若くして他界されたことを知り、驚き悲しんでいた原。
バルト生誕100年から早10年。この間には関連書も発表されていますが
2002年、32歳の彼が狭い六畳間で夢中で叩いた言葉たちをいま一度、新しい春の風に乗せてみたいと思いました。
書誌情報にもありますように
本書の最大の特長は、詳細な注釈を随筆本文として読みやすくていねいに敷衍していること。
冒頭、ニーチェの晩年(小説「ニーチェの涙」で描かれるアルプス、イタリア時代)の日記や書簡を巡る、「書くことを頼りに生きる衰弱した身心」の思想から入り、これをバルトの講義全体と比較してゆきます。
つねに哲学に関心を抱いていたバルトは、ライプニッツ、ルクレティウス、ハイデガー等々、時には引用元への言及なくこの講義中も多岐に渡り援用していますが、これらすべての引用元を著者自身の知見から確定し、原典の全体のコンテクストのなかでの意味を説明しています。
新装版の刊行にあたっては、詩人で文学批評家の管啓次郎さんが解説を添えてくださいました。フランス思想やバルトに親しみのない方にも読みやすく、書くこと、生きることの素晴らしさへのいざないとなる一冊です。
現在、4月半ばの書店発売に向けて予約受付中です。お近くの書店さまへお問い合わせください。もちろん私どもからもご注文をお受けいたします。
『〈新生〉の風景 ロラン・バルト、コレージュ・ド・フランス講義』 原宏之 著/管啓次郎 解説
四六判並製 定価 2530円(税込)