300年読み継がれる本
ネコメンタリー 猫も、杓子も。杉本真維子さんとこはくさん

ネコメンタリー 猫も、杓子も。杉本真維子さんとこはくさん


愛らしいねこさんに出会えるだけでなく、ものを書くという素晴らしいお仕事の傍らにねこさんがいる。作家さんと愛猫さんたちとの日々を垣間見ることのできる「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」は、文句なしにぜいたくな番組と思います。

1月19日、詩人の杉本真維子さんとこはくさんの回を、とても楽しみに拝見しました。

思わずうっとりと見惚れてしまう、美ニャン子のこはくさん。ニャー!ではなくて、きゅるきゅるっと控えめな甘え声😽 杉本さんとの、スリル満点のびっくり箱遊び🐾……何と可愛らしいねこさんでしょうか。

そのふわっふわの優しさに抱かれ、ことばを真摯に編み上げてゆく杉本さん。杉本さんをいつでも自分の親しいエリアに探しみとめながら、満足そうに佇むこはくさん。にんげんとねこ、ではなく、一つの命として睦み合う日々。見ている自分たちまでが豊かな時間の一部になったような、あたたかな空気に包まれました。

杉本さんの詩は、美しく、力強く、いつもはっと目を見開かされる、時に胸をこじ開けられるような思いがします。

こはくさんとの邂逅を果てしない時間軸に遡る「アンバー」。蜜のような琥珀の輝き、そこに閉じ込められた数万年の時が脳内に満ちてくるようで、創作の場面を(しかもこはくさんが見守るなか♡)見つめながら、一語一語のずしん、ずしん、と響くパワーに感動しました。安藤さんの朗読もすてきだった。

こはくさんのお誕生日の場面には、小さなご家族の幸せが詰まっていて、子どものなかった私たち夫婦に平九郎、そして剣之助が叶えてくれた溢れるような喜びがよみがえり、胸が少しぎゅっとなりました。

杉本さんのような方に、小社の『ラプサンスーチョンと島とねこ』が届いた奇跡を、改めてありがたく思っています。管啓次郎さん、ありがとうございました✨

思えば、原が他界した年の暮れ。追悼の集いで管さんがギターに乗せて歌い上げてくださった村次郎の詩。

さよなら さよなら さよなら さよなら

さよならと 十万回唱えた

いつまでも いつまでも いつまでも いつまでも

いつまでも きみと歩いてる

まだ「さよなら」も「別れ」も、決して口にできずにいた(今なお、ですが)私が、それまで原を通じてかろうじてしか親しんでこなかった詩のことばというものの素晴らしさ、その力を全身全霊で感じた瞬間でした。

ですから、杉本さんが、『ラプサンスーチョンと島とねこ』を「詩集」と評してくださったことは、あまりある光栄でした。

ねこの日を前に、思いがけない映像の贈りもの🎁をいただいたようでほんとうに嬉しく思います。杉本さんとこはくさん、そしてこはくまるさんの中の人が、いついつまでも仲睦まじくお幸せでありますように。小さな命を慈しむすべての人が、優しさに包まれますように!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です