北関東名物のかみなりの爆音に怯えた(剣之助が)一夜が明け
蓮の姿の気高さに心和まされていたところ


慶應義塾大学出版会の上村和馬さんから届けられた小包に、もしやと胸が躍りました。
原宏之の代表作『バブル文化論』の簡体字中国語版です!

このお話をいただいたことを原はほんとうに喜び、光栄に思い、感謝していました。
個性的な書き手でありますが、中でもこの『バブル文化論』は、一風変わったバックグラウンドをもつ彼だから書けた本だと自負(私が自負は変ですが)しています。
そして、決して彼一人の手によるものではなく、熱意ある編集者の上村さんとの、まさに共同作業のたまものでありました。30代で死病を患った原を生かして下さった多くの方がたも。
(刊行にいたる経緯について、あとがきの一部を。)


それ以降の仕事については、さまざまに困難を抱えながら文字通り、命を燃やして書き続けたのだと思っています。
“〈ポスト戦後〉としての1980年代” を語る上で欠かせないたいせつな仕事であると同時に、年表など、彼らしいしんせつな(笑)資料や注のゆき届いた楽しい一冊でもあります。
中国語でお読みになれる多くの皆さまのもとに、原の仕事が、命のかけらが届くならば、ともに生きてきた伴侶としてこれほど嬉しいことはありません。

あまりに嬉しくて前のめりな投稿、おゆるし下さい。
ピンバック: 『バブル文化論』、読み継がれています – 書肆水月 Éditions Suïgètsu